ピケのその後。
色々とご心配をかけております。
ステロイドを処方されて二週間。
最初の一週間はプレドニン5mg/日、後半一週間は2.5mg/日を飲んでいます。(ビタミン剤も)
飲み始めて三日くらいから、常時ナックリング状態だった右後肢が肉球で立つようにり
筋肉が戻り始めると走り出し、・・・と、正直嬉しいというよりも戸惑いました。
ステロイドは魔法の薬というけれど、本当に狐につままれているみたいな状態。
長い間治らなかったもんだから、ぬかよろこびしたくないあまり疑心暗鬼になったりして。
そんなピケを連れて、東京大学動物医療センターの再診に行ってきました。
心配していた可能性の一つ、「変性性脊髄症」の検査
(この病気になりうる遺伝子を持っているかの検査)は陰性、つまり可能性はない。
そして先生が導き出した病名は「慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー」でした。
口で言っても伝わらないと判断した先生は、専門の文献を見せながら丁寧に教えてくれましたが
さっぱり覚えられないので、写真撮らせてください・・・と、なったワタシ。
そして天下の東大病院の先生がこの症例は初めて見ました・・・と。
そして唐突にピケちゃんの写真を撮ってもいいですか?と、言われ
なんだかよく頭が回っていないワタシは「はぁ」とまぬけな答え。
(もちろん記念撮影ではなく、珍しい症例のピケは研究対象なのだろうかと思われる。
現に筋電図などは無料でとらせて欲しい、と言われてしまった。)
ええと、この病名に「犬」をつけて検索してもほぼ出てきません。
人も同じ病名の難病があり、ほとんど症状は同じらしいのですが。
①なぜにそんな病気に? → 原因不明
②これからどうなるの? → 幸いプレドニンがよく効いていて
(神経学的検査でも現在左後肢は正常・右後肢はほぼ正常)
二週間服用時点で肝臓の数値は飲む前と変わらないので、
ピケはプレドニンの肝臓への影響は少ないと思われる。
とりあえず、あと一ヶ月はこのまま2.5mg/日を続けてみる。
一ヶ月後の再診で肝臓も含めて、体への影響、症状を見極め、
量を減らすか、やめてみるかを検討する。
と、いう感じ。なんせこの病気のモデルがいないのだから、この先はわからないのです。
先生も「ステロイドが急に効かなくなることもあるし、必要なくなることもあるし、・・・と、書いてありました(専門書に)」
と、いった感じなのです。(でも正直に話してくれるので安心。)
一番最悪ケースはステロイドが効かない→麻痺が進行→食道筋や呼吸筋も麻痺→呼吸不全or誤嚥性肺炎で死ぬ
と、言うことはワタシにも理解できたけど。
けど、今は薬が効いていて多飲多尿、食欲増加は出ているもののピケは生活を楽しんでいるので
このまま服薬生活をしてみます・・・。
こんな病気もあるんだね、と頭にとめておいてもらって
周囲に原因が分からず、ピケみたいな症状で悩んでいる飼い主さんがいたら
こんな子がいたよ、ってどんどん広めてくださいね。力になれたらいいな、と思います。

東大敷地内を散歩するピーさん(この写真じゃ誰だかわかんないか・・・)

混乱した頭のまま、電車で帰って、パン屋でお昼を買ったら
こんなに買ってしまった(笑)ムスメと二人なのに。
混乱した頭はワケわからなくなり、
「こんな確率の病気になるなんて、宝くじでも当たるんじゃない?!」と、
重度の混乱を招き、スクラッチくじを購入・・・(普段絶対やらない、こんな事。)
当たったかどうかは・・・ナイショ!
あ、ボンボンはとっても元気です!
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ピケ
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2016/02/24 14:59
ピケのこと。
ブログに記すのは、本当にお久しぶりです。
ピケについて、話が長くなるのでこちらに書く事にしました。
ピケは去年の6月に右顔面痙攣をおこしたり、右後肢脱力をおこしたりと
一体何が起こっているんだ?!
と、いう状態が続いたり、消滅したり、再発したりを繰り返していました。
顔面痙攣は昨年末に治まったものの、現在は右後肢常時ナックリング状態、左後肢もやや弱っている。
つまり、食欲もあり、排泄も普通、元気もあるけれど、後ろ足が意思に反して言う事を聞いてくれないのです。
昨年から現在に至るまで、本当にいろいろな検査をしました。
脳腫瘍・脳炎・頚椎異常・ヘルニア・てんかん・脊髄腫瘍・重症筋無力症・多発性筋炎などなど・・・
恐ろしい、疑わしい病名が次々出てくる。
MRI・CT・脳脊髄液検査・アセチルコリンレセプター抗体検査・テンシロンテスト・筋電図・数々の血液検査とレントゲン
を、ピケの体力と精神力を信じて繰り返し、毎回「異常はありません」となる虚しさ。
なんでこの子を助けてあげられないのか。
なんでこの子がこんな目に遭うのか。
散歩や、ドッグランで走ることや、大好きな人に会ってペロペロすることが大好きなのに
一つもさせてあげられない、不甲斐なさ。
日々そんな事を思う母でした。
もうこれで検査は最後にしよう。と、思い、
本日、東京大学附属動物医療センターを訪ね 脊髄の検査をしたがやはり異常なし。
皮肉なことに、ピケは全身異常無しが証明された。喜ぶべきか・・・複雑極まりない感じ。
ただ一つ、東大病院の先生が全身麻酔のついでにやってくれた筋電図が、異常を示した。
どうやらピケは末梢神経がやられていたみたいだった。
なかなか珍しい症例らしく
コレコレこうですから薬を飲んだら治るよ、とか
お金はかかるけどこういう外科的処置をすれば治るよ、とか、
いうように、単純ではなく一筋縄ではいかないらしい。
そうですか。
もう驚きませんよ。
覚悟のうえですから。
ピケが痛くないのなら、(痛みはない様子。これがせめてもの救い)先生を信じてこれからの事を模索していこう!
ピケが外へ行きたいのなら、ナックリング状態の足をカバーしながらガンガン外行くよ!
なんかもう、思考が壮大になっちゃって、楽しく過ごせりゃ悔いなし!
みたいな躁状態?!そんな飼い主の不安定さも実感したりして・・・。
いやいや、落ち着け。
とりあえず精神安定剤がわりのビールを飲んで、精神の緊張状態を緩和。
(こういう時、自分を緩めるのに効果的です、ビール。依存しない程度に付き合ってるので。)
今後二週間は、ステロイド剤とビタミン剤を服用させ様子を見ていきます。
しかし、こういう時に人はネットをたちきれませんね。
「犬 後肢 麻痺」
なんて何度検索したか!
イカンとわかっていながら、何度検索したか!
もうね、そんな自分も認めていこうと。いいの。所詮弱いんです、パーソナリティーが。
心配してくれている友だちに、現状を説明もできないほどに。いやになっちゃうな。
さて、ピケがこれからどうなっていくのかは、無宗教の私が言うのも変だけど「神のみぞ知る」といったところ。
かまわれたくて仕方ないボンボンも一緒に、乗り越えていく、という希望を捨てずに
ピケと頑張っていきたい。
それが私の使命だと思うのです。
なーんて。かっこよい事言ったけど、泣いたり喜んだりしながらこの子と生きていきますので
みなさま、よろしくお願いいたします!
以上、今のピケ、でした。


ピケについて、話が長くなるのでこちらに書く事にしました。
ピケは去年の6月に右顔面痙攣をおこしたり、右後肢脱力をおこしたりと
一体何が起こっているんだ?!
と、いう状態が続いたり、消滅したり、再発したりを繰り返していました。
顔面痙攣は昨年末に治まったものの、現在は右後肢常時ナックリング状態、左後肢もやや弱っている。
つまり、食欲もあり、排泄も普通、元気もあるけれど、後ろ足が意思に反して言う事を聞いてくれないのです。
昨年から現在に至るまで、本当にいろいろな検査をしました。
脳腫瘍・脳炎・頚椎異常・ヘルニア・てんかん・脊髄腫瘍・重症筋無力症・多発性筋炎などなど・・・
恐ろしい、疑わしい病名が次々出てくる。
MRI・CT・脳脊髄液検査・アセチルコリンレセプター抗体検査・テンシロンテスト・筋電図・数々の血液検査とレントゲン
を、ピケの体力と精神力を信じて繰り返し、毎回「異常はありません」となる虚しさ。
なんでこの子を助けてあげられないのか。
なんでこの子がこんな目に遭うのか。
散歩や、ドッグランで走ることや、大好きな人に会ってペロペロすることが大好きなのに
一つもさせてあげられない、不甲斐なさ。
日々そんな事を思う母でした。
もうこれで検査は最後にしよう。と、思い、
本日、東京大学附属動物医療センターを訪ね 脊髄の検査をしたがやはり異常なし。
皮肉なことに、ピケは全身異常無しが証明された。喜ぶべきか・・・複雑極まりない感じ。
ただ一つ、東大病院の先生が全身麻酔のついでにやってくれた筋電図が、異常を示した。
どうやらピケは末梢神経がやられていたみたいだった。
なかなか珍しい症例らしく
コレコレこうですから薬を飲んだら治るよ、とか
お金はかかるけどこういう外科的処置をすれば治るよ、とか、
いうように、単純ではなく一筋縄ではいかないらしい。
そうですか。
もう驚きませんよ。
覚悟のうえですから。
ピケが痛くないのなら、(痛みはない様子。これがせめてもの救い)先生を信じてこれからの事を模索していこう!
ピケが外へ行きたいのなら、ナックリング状態の足をカバーしながらガンガン外行くよ!
なんかもう、思考が壮大になっちゃって、楽しく過ごせりゃ悔いなし!
みたいな躁状態?!そんな飼い主の不安定さも実感したりして・・・。
いやいや、落ち着け。
とりあえず精神安定剤がわりのビールを飲んで、精神の緊張状態を緩和。
(こういう時、自分を緩めるのに効果的です、ビール。依存しない程度に付き合ってるので。)
今後二週間は、ステロイド剤とビタミン剤を服用させ様子を見ていきます。
しかし、こういう時に人はネットをたちきれませんね。
「犬 後肢 麻痺」
なんて何度検索したか!
イカンとわかっていながら、何度検索したか!
もうね、そんな自分も認めていこうと。いいの。所詮弱いんです、パーソナリティーが。
心配してくれている友だちに、現状を説明もできないほどに。いやになっちゃうな。
さて、ピケがこれからどうなっていくのかは、無宗教の私が言うのも変だけど「神のみぞ知る」といったところ。
かまわれたくて仕方ないボンボンも一緒に、乗り越えていく、という希望を捨てずに
ピケと頑張っていきたい。
それが私の使命だと思うのです。
なーんて。かっこよい事言ったけど、泣いたり喜んだりしながらこの子と生きていきますので
みなさま、よろしくお願いいたします!
以上、今のピケ、でした。


ピケ
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2016/02/10 22:45
歯科手術後。
3/14にピケボン、全身麻酔で歯をキレイにしてきました。
事の発端はピケの下前歯。
ある朝、下右犬歯横の歯がぐらついていまして。
歯茎の状態を見ても、歯周病で抜けかかっているようには見えず・・・
はじめて「駒沢公園動物病院」を受診。
やはり、歯周病ではなく外傷とのこと(ぶつけたか、何かをひっぱったか。)
思い当たる節はないんだけど、お留守番も長いしね。真相はわからず。

せっかく来たので、二人ともレントゲンを撮って歯の状態を見てもらいました。
ピケボンは小さい頃から毎食後の歯磨きをしており
見た目にもきれいな状態。
・・・でも。
やはりイタグレと歯周病は切っても切れないものなのか。
ところどころ歯茎が後退していました。
・・・でも。
幸いひどくはなっておらず、この機会に全身麻酔でメンテナンスをしてもらいました。
ピケはぐらついた前歯と、残っていた乳歯、
大事な歯の邪魔をして、将来歯周病をひどくする原因になりそうな歯の三本を抜歯。
ボンは歯茎の後退が顕著な箇所の歯茎をレーザーで焼き
同じく歯周病に原因になりうる歯を一本抜歯。
さらにポリッシング、歯周ポケットの滅菌で徹底掃除。
全麻の影響もなく、ピケボン元気に復活!
先生の診断では、二人ともイタグレの中では汚れがつきにくいとのこと。
でも、ボンは歯の質が悪いので要注意。
ピケはかみ合わせが良いとのこと。
と、言うことがわかりました。
さて、大事なのは今後のケア。

ペーストで歯の汚れを落とし、一日一回マウスウォッシュで口腔内をきれいにし、
バイオティーン(現オーラティーン)を歯周ポケットに塗りこむように塗布。そして水は30分禁止。
上記のケアを朝晩食後に。
基本的に間食はなし。の、生活をしています。
全身麻酔はもうしたくない!
歯周病は全身病!
歯の健康は長寿命の元!
を、忘れずにピケボンの歯のケアに勤しみたいと思います。
コレは飼い主の義務だと、思ってます。
ちなみに・・・術後の検診も含め二人で10万超・・・我が家には痛い出費ですが仕方ない。とほほ
未分類
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2015/03/25 07:36